施術をしているとき、患者さんに普段どのような姿勢でテレビを見ているか、寝ているか、身体の使い方をしているか、呼吸の浅さ、深さ、その姿勢でどのぐらいの時間過ごしているかなどを質問しています。
それはあなた自身がどのように身体を使っているかを知ってもらうきっかけなればと思い、聞いている面もあります。
なかなか自分自身がどんな姿勢でいるかなんて考えることもないでしょうし、考えてみるとそんな長時間その姿勢でいるのかと驚かれる方もみえます。
ここでは自身の身体の声に耳を傾けないとどのようになるのか話していこうと思います。
以前患者さんで腰も曲がって痛みがある方が来院されたのですが、最初、話を聞いてみるといつの間にかこのような状態になったと言われます。
ですが遡って話を聞いているとやはり徐々にこのような状態になったとわかってきます。
若い時は腰に問題はなく、40代の時にはなんか姿勢が変だなと感じはしたけど特に痛みはなかったのでそのまま放置していていたそうです。
そして50代で腰に違和感が出てきて、周りの人から見ても「腰が曲がってるよ」、「姿勢が変だよ」と言われても本人に腰が曲がっていると思っていなかったそうです。
いよいよ60代になり、腰の痛みで整形外科に行き、レントゲンの画像や歩き姿を動画で見た時に自身の姿勢がいかに悪いかに気が付いたそうです。
今までご自身の身体に意識を向けてこなかった結果がようやく表れ、認識することになりました。
自分の身体の位置異常は徐々に変化していくこともあり、ひどくならないとわかりにくい面もあります。
他の人に「姿勢が変だよ」と言われたときはかなり姿勢の悪さが進行していると思うので、鏡や写真や動画など客観的にみることはとても重要なことです。
本当は最初のなんか姿勢が変だなという痛みはないけど違和感を感じた時、身体の声に耳を傾け、生活を見直すことが一番だと思います。
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