組織の成長や免疫機能のコントロールに働く
ビタミンDは紫外線によって体内で作られています。
また、ビタミンDにはほかのビタミンにはない受容体が存在します。
生物の細胞は外界の変化を「刺激」としてとらえ、「反応」する性質「刺激反応性」を持っています。
刺激の受け入れ口のことを「受容体」と言って、決められた刺激以外は受け入れられません。
ホルモンの受容体は、細胞を包む細胞膜や細胞内にあります。
細胞膜にある受容体は水溶性ホルモンを受け取ります。
一方、細胞内の受容体は脂溶性ホルモンを受け取ります。
ビタミンDの受容体も細胞内にあります。
それでは、ビタミンDが細胞内の受容体に受け取られると、どのような働きをするのでしょうか?
ビタミンDなどの脂溶性ホルモンが、細胞内の受容体と結合すると、遺伝子機能が発現します。
人の持つ遺伝子は2万個以上と言われていますが、ビタミンDは体中の臓器細胞の核ない受容体と結合し、200以上の遺伝子の発現を促しているといわれています。
具体的なビタミンDの働きには、骨や筋肉などの組織の成長や、免疫機能のコントロールなどがあります。
そのため、ビタミンDが不足すると、全身に様々な病気が起こりやすくなるのです。
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