頭痛持ちの方が悩まされている慢性頭痛は、大きく「一次性頭痛」と「二次性頭痛」の二つに分けられます。頭痛を訴える方の約9割が一次性頭痛で、1割が二次性頭痛と言われています。
頭痛全体の8割が「筋緊張性頭痛」で1割、「片頭痛」といわれます。ほかに「群発性頭痛」などがあります。
筋緊張性頭痛とは、頭の両側が絞めつけられるような痛みがあり、通十分から数日間ダラダラと続く頭痛です。前兆や吐き気などの症状はなく、体を動かしても症状はひどくなりません。「ストレス性頭痛」とも呼ばれ、精神的・身体的ストレスが原因となる場合もあります。
筋緊張性頭痛は、首・肩こりからくる頭痛とも言えます。頭全体が重かったり、首・肩が張ったりします。肩こりを併発する人が多いことに特徴があります。
片頭痛は女性に多いと言われています。月に1回から数日起こり、その痛みが1日中続いたりします。頭の片側に痛みを感じ、脈を打つようにズキズキと痛みを発しやすいです。
片頭痛の痛みでも、頭の両側で起こることもあります。脈を打たないこともあります。また、肩こりを併発する人も多くいます。
群発性頭痛は男性に多いと言われ、季節の変わり目などに多く見られます。
群発性頭痛は目から側頭部にかけて短時間、キリキリと突き刺すような激しい痛みが起こります。数週間から数カ月の群発期間中、毎日出現する頭痛で、夜間や睡眠中など決まった時間帯に頭痛発作が起こりやすいことが特徴です。
痛みは片側に現れることが多く、自律神経症状を伴ったりします。
群発性頭痛と緊張性頭痛を併発されている方もいます。日ごろから頭痛に悩まされて、季節の変わり目にはその痛みが悪化することもあります。
一次性頭痛は脳の中に異常があるわけではありません。脳の周りにある血管、神経、髄膜などに問題があると考えられています。
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